※王子がどうしようもない変態です!
王子好きの方にはオススメできません。

ごめんなさい蛇の人も団長ももうみんな変態です。救いようのない話です。
嫌な予感がする方はバックブラウザで回避してください。

ただやってるだけのお話です。中身なんてありません。
それを了解した上で見てみようって方はスクロール。



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03.お酒」の続き ※やまなしおちなしいみなし注意!
「・・・なあもうやめろよ。それ以上はシャレになんないって・・・・・」

リンクはそれはもう必死に呼びかけていたが、マルスは止まらない。完全に聞く耳持たず。困り果ててスネークの名を呼ぶのに、彼は彼で黙って事の成り行きを見ているだけなようで、返事もしない。
リンクは悲壮感を滲み出しながら、首を振る。
ダメだもうこの二人。

理性を酒に食い尽くされちまってる。



*



頭がクラクラする。

飲みすぎたのか、のぼせたのか、この部屋で起きていることが脳の許容範囲を大きく超えたのか、リンクにはわからないし今はそれどころじゃなかった。
酒の匂いが充満した部屋は、怠惰な酒宴の雰囲気からいつの間にかものすごく怪しいものへ成り果てていた。リンクは顔も上げられない。
顔を上げたらどんな光景が目に入ってくるのか、それが怖い。

だってリンクの耳は、先ほどから掠れた低音が喘ぐのをずっと聞いているのだから。

(ナニしてんだよ本当に・・・っ!)
俯いたまま心の中でマルスを罵る。どれだけ耳をふさいでも、完全にはその声はシャットダウンされない。さっさと立ち上がってここから逃げ出していればよかったのに、もうその機を逃してしまった。
マルスが密やかに笑う声に重なるようにして、体を弄られているらしいアイクのうめき声が聞こえる。うめき声といっても、苦痛めいたものじゃなくて、どちらかというと快楽を耐えているような類のものだ。腕に力が入らなくて耳のガードがゆるんだ一瞬、くちゅくちゅなんて水音までなっているのに気付いて、リンクの顔がますます赤みを増す。
「こーいうのに疎そうな顔して、やーらしいね、アイク?溜まってたの?」
「ァ・・・、はッ、ぅ、ぅ・・・っ」
アイクが起きているのかいないのか、リンクには判断できない。それでもマルスは蕩けるような声で話しかけているし、アイクの喘声ははっきり響いている。
「ふふ、他人に弄られるの、初めてだろ。ほら、こうすれば・・・」
「っ、ぁ?」
「気持ちいーでしょ?」
マルスはもうノリノリだ。王子だとは聞いていたが、アイクを煽るその口調からはそんな高貴さはかけらも見受けられない。
逃げるタイミングを完全に逃してしまったリンクは、マルスの趣味の悪い悪ふざけがさっさと終わることを、ひたすら祈っていた。



*



感度が良いんだか悪いんだか。
下に組み敷いたアイクは、触れるたびにいちいち反応を返すくらいに敏感なのに、ここまで触られても目を閉じたまま覚醒しないくらいの鈍感だ。
目が覚めたアイクに暴れられても困るから、マルスとしては寝たままなのは都合がいい。ちょうど気分もノッてきた。「んん、」と唸り声にしては甘すぎる音で唸って、アイクの背が僅かに反る。ほどよく筋肉がついているとはいえ細身の上半身が目に付いて、内心、舌なめずり。もともと僕はアイクが好きだったからいいよね、と言い訳のつもりでもなく呟く。
誰も止めに入らないのがいい。いや、リンクは先から制止の声を上げている。が、弱々しすぎて気にもならない。真っ赤になって俯きながら困惑するリンクの、その初心な感じがまた可愛かったから、マルスはもっとリンクを困らせて泣かせたい。この王子、サドっ気が隠せないほどあふれている。
マルスが口にアイクの胸飾りを含んだとき、再度リンクが制止の声を上げた。
「なあ。やめろよ、マルス」
自分がされているわけでもないくせに、とマルスは思う。視線をチラ、とリンクに向ければ、勇ましいはずの勇者は真っ赤な顔でうつむいていた。
「やめさせたいなら、僕をアイクから引っ剥がして、僕を殴ればいいじゃないか」
「オレは今のお前らを見たくもないんだよ」
「意気地なし」
「オレはそんな意気地いらないよ」
リンクの言葉にカチンときたマルスは、ぺろりと赤くなった粒を舌で転がしてから、わざと乱暴にアイクのモノにかけていた手を動かした。
「っふ、・・ぅんあっ!?」
「ッ!!」
アイクが露骨に声を上げたのを聞きながら、マルスは体を強張らせたリンクの様子にほくそ笑んだ。初心だなァ、とニマニマするマルスを止められる者なんてこの場には存在しないのだ。
わけもわからぬうちに悶えさせられる体に、ようやくうっすらと目を開いたアイクでさえ。
「・・・あ?」
「あ。」
茫洋とした目と目が合って、マルスも一瞬手を止めた。アイクは、ぼんやりマルスを見返して、もう一度「あ?」と首をかしげて、ゆっくり2,3度瞬く。
「マル、ス?あんた、なに、して・・・ぃっ・・・!」
「起きるの遅いよ、アイク」
にっこり笑ったマルスの指は、その笑顔ほど優しくない勢いでアイクの後孔に押し入っていた。一気に目を見開いたアイクは、全身を襲った不快感に顔を引き攣らせる。その場所は異物を締め出すように収縮したが、マルスの指はそれを無視してぐいぐい入ってくる。たとえマルスの指が華奢で細くて繊細だとしても、アイクにとっては性質の悪い異物でしかない。ギッ、と思わず歯を食い縛って、アイクは揺れる瞳をマルスへ向ける。見つめた顔は相変わらず爽やかな笑みを絶やさない。それどころかアイクの視線を受けて柔らかに目を細めたくらいだ。それはもう優しげに。
「きついんだけど」
「知、る、かっ」
「滑りが足りないかな?」
呟いて、マルスがあっさり指を抜いた。ハッ、と思わずアイクは息をついたが、すぐにまた全身を跳ねさせる。
「ぅあっ!?」
「痛い思いしたくないでしょ?頑張ってもうちょっと出そうか」
ぐち、と音をたてて鈴口を抉られる。過ぎた感覚に一瞬目の奥がチカチカ発光した。自慰でさえ自身を上下に扱くだけのアイクには、マルスの手淫は刺激が強すぎる。
ガクガク震える四肢が無意識にもがいて、マルスを押しのけようと足掻き始めた。
「ぁっ、く、ゃ、やめっ、やめろっマルス、やめろ!」
「っもう、アイク。いい子だから暴れないでよ」
「ッざけるな・・・!あんたがっやめたらっ大人しくしてやるよッ」
「可愛くないな」
アイクの態度が不満だったのか、むぅ、と口を突き出したマルスはアイクの両手を押さえつける。もともと酒が入ってる上に、敏感な部分を弄られたせいでアイクの腕にはいつもの力はない。とはいえ、このままではマルスは行為を再開できない。ますます頬を膨らませてみせて、マルスはふと思いついたようにリンクへ目を向けた。向けて、リンクが必死に耳を塞いでうつむいているのを見て眉をしかめた。使えない勇者だ。そうして視線を逸らした先、ぱっちり目が合った。ビール缶片手に二人の行為を見ていたスネークと。マルスは目を細めて愉快そうに笑った。
「スネーク。ちょっと。手伝ってよ」
「・・・・・」
「スネークっ?」
アイクが気付いたように顔を上げた。濡れた濃い青の目が、懇願の色を持ってスネークを見る。あからさまなヘルプの意を見てとって、マルスはまた不機嫌そうに眉を寄せる。
スネークは特に表情を変えることもなく、黙ったまま立ち上がった。のっそりと床に転がる二人に歩み寄る。
アイクはやっと解放されると息を吐いたが、マルスはスネークの真意を見抜くように上目に睨んでいる。四つの青目を眺めてから、スネークはおもむろに口の端を持ちあげて、屈み込んだ。
「ッな!?あんた、なにやってんだ!?」
「悪いな、アイク。今この王子様に逆らうのも面倒でなァ」
「スネークなら手伝ってくれると思っていたよ」
目をむいたアイクに、悪びれもせずスネークは笑い、マルスもころっと機嫌を直して微笑んだ。アイクの両手はスネークに抑えつけられ、マルスはまた笑いながら行為を再開させる。容赦なく中心を掴まれ、腰を引かせたアイクは、それはもう憎悪を込めてスネークを睨み上げる。
「あ、んたっ・・・、くっ、ぅ・・・はな、せ・・・っん」
「善がってんだから、素直になればいいだろうが。アイク」
「善がってな・・・っんん、」
「面白いくらい説得力がないな」
何を言ってもマルスは手を止めないから、アイクはいちいち情けない声をあげてしまう。睨もうが凄もうが何を言おうと、威厳もなければまるで怖くもない。クックッと頭上で笑われて、アイクはますます殺気を出すが、下肢を弄られてすぐにそれも霧散する。
性欲は希薄な性質のアイクだが、彼とて男、刺激されれば反応するし、ただでさえマルスの手は巧みだ。前回ヌいてからやたらと間が空いていて溜まっていたのもあるし、どれほど自制しようとも簡単に息は上がる。ハァッ、ハッ、と呼吸が早まってきたのを隠しようもない。だってそうとう、気持ちイイ。
「ぁ、・・・ぁ、」
「ぐちゃぐちゃだね、アイク・・・」
視線の先でマルスが淫靡に笑う。見る者の情欲を煽るほど艶のある顔は、なまじ美形なこともあって凄絶だ。背筋がゾクゾクして、アイクはぶるりと震えた。スネークも息を呑んでいる。まんまと煽られて、スネークは苦笑した。アイクの両手を片手で押さえながら、空いたもう片方の手でアイクの胸元を探る。
「っな、あ、あんたッ、・・ッざけるなっやめろっ!!」
つい先ほどまでマルスに弄られていた胸の突起は赤い。スネークの指が当然のようにそこを摘みあげて、アイクは首を振った。だが、いまいち弱い拒絶はスネークにもマルスにも届かなかった。両人とも指を、手を止めない。アイクはただ快楽に沈められていくだけだ。
快感がせりあがって、今にも達する、というとこまで追いつめて、マルスはあっさりとその指を止めた。
「っ・・・?」
「そろそろいいかな」
自身の指がぐちゃぐちゃに濡れているのを見て、マルスは笑う。その指を汚しているのが自分のモノだと理解したアイクは、耐え切れず目をそらす。が、後孔にまた指が押し入ってきた衝撃に、反射的に瞼を閉じた。ぬくっ、と滑るように細い指が侵入を果たす。先と比べると、よっぽどスムーズだった。
「ッ・・・は、」
「大丈夫そうだね、アイク」
言うと同時に体内に埋めた指を動かす。熱い内壁が、指を排出するように轟く質感に、マルスは内心舌舐めずりをした。イイ具合に締め付けてくれそうで、今から楽しみでしようがない。
根本まで中指を埋め込んで、くに、と内壁を探ってみる。アイクの様子を上目に見たが、眉をしかめるばかりで、ヨさそうな色はない。ただマルスは、その苦痛と屈辱に歪む男くさい顔にぞくぞくしたから、それで満足だ。中指を軽く抜いて、また押し込む。数度繰り返すと内壁が馴染んできたのを指先から感じとった。アイクの表情が歪むのを楽しみながら、もう一本増やして再び孔を探る。
指がまとっていたぬめりのせいか、指を動かすたびにちゅぷちゅぷ音が鳴っている。前後に抜き差しを繰り返すと、ハッ、ハッ、とアイクの息が乱れるのもわかる。だがマルスが求めているのはこんなぬるい反応じゃない。もっと強い刺激で、アイクの顔を歪ませたいのだ。指を引き抜いて、突きいれながら、マルスはむぅ、と口をとがらせる。もっとよがればいいのに。
全身を震わせるアイクを眺めながら、スネークはなんでもないように、いたって気さくにそれを言った。
「入れないのか?」
「入れないのかって?」
なにを?、なんて今さらマルスが無垢そうに首を傾げるものだから、スネークは胡散臭そうに眉をしかめる。ここまでやっといて、「なにを?」ってのもどうなんだ。とぼけているんだか、本気なんだか、判断できない。なにせマルスは酔っ払いなのだ。それ以上なにも言わず、スネークは目を下方へ逸らした。正気を失い始めた青い目が見上げている。瞳にはスネークの姿が映っているが、実際にアイクの視界がスネークを捉えているのかは微妙だ。焦点が合っていない。
「入れていいの?」
「ん?」
呟いたマルスに、スネークは顔を上げる。キレイな顔をした王子は、心底不思議そうな表情をしていた。
「だって、僕のを入れたら、セックスになっちゃうんだよ?」
ぷちゅ、と音をたてて指を抜いて、ぐしょぐしょになった指を眺めている。スネークもその華奢な指をじっと眺めて、自分が抑えつけている男を見下ろして、もう一度指を見る。存分にほぐれているようだし。まァ、
「いいんじゃないか?」
「そっかぁ」
酔っ払いは呆けたように満面の笑みを浮かべて見せた。美人の笑顔はそれはもう可憐なもので、そいつが今自分よりも男くさい男を襲っているのだから、いや、酒の勢いというのは本当に怖い。マルスはほほ笑みながら自分のベルトへ手をかけた。戸惑いなくズボンを下ろすと、シャツの裾から白い腿が覗く。華奢な太ももは女のように細く白く、本当に男か、なんてスネークは思ってしまったが、よくよく見ると筋肉もついているし、なにより彼の中心にある男の象徴は見間違えようもない。スネークが不躾な目で観察するのも気にせず、マルスは身を伸ばして、引き攣ったアイクの顔に自分の顔を寄せ、口付けた。
「んっ、」
「んふっ・・・っは、それじゃあ、入れるね、アイク・・・」
「やめ、やめてくれ・・・、マルス・・・」
「やだよ。だって君が寝てたのが悪いんだよ」
「何を言ってんだ、あんったッッぃああ゛あ゛・・・っ!!?」
下肢を貫いた熱いモノに、アイクは体を跳ねさせて、喉の奥から悲鳴を上げていた。



*



野郎同士のナニを見るのは初めてだ。なにせ興味がない。と、いうよりそのケもないのだから、見たところで気持ち悪くなるだけだ。
自分は男女のいやんでうふんなあれそれを見て興奮するようなノーマルで、男男のいやんでうふんな新世界を目の前で繰り広げられても嫌悪しかわかないと。そう、思っていたはずだったのだ。

それが自分からその絡み合いに参加するような真似までして、好き好んで野郎同士の濡れ場を見ている。どういうわけだか、スネーク本人にもわからない。
ただ、抑えつけたアイクの手がビクビク震えて、マルスの顔が恍惚に歪むのを見る。
アイクの目の端に溜まった濡れたものをつい指で拭ってやれば、うつろな青目が見上げてきて、それがどうも、ひどくそそったのだ。

どうやら男同志の挿入シーンを見せられた自分は、気分を悪くするどころか、息を呑んで興奮している。すぐ目の前で展開されている光景に、じいっと見入るほどには。
「・・・すごいアイク・・・全部はいっちゃった・・・」
「っ、っ、」
抑えつけられた手足を引き攣らせて仰け反るアイクからはすでに言葉も出ない。男のモノをあらぬ場所に突っ込まれて、どれほど痛かろう、苦しかろう。細かく震えているアイクを見下ろして、スネークの背にぞくぞくしたものが走る。たぶん刺激されたのは嗜虐心。

なにせ眉をこれ以上ないくらい寄せて、賢明に苦痛に耐えている表情がイイ。マルスもうっとりしている。
ああ、理解した。俺もお前もサディストだ。

「あぁ〜〜〜・・・アイクの中すごいあっつい・・・、それにすごいせまい・・・・・。きゅうきゅうしてるんだけど・・・ねえ、アイク、わかる?」
この王子、惚けた口調をしてるくせに言ってることはずいぶんエグい。確信犯か、天然か、酔っ払いの表情からはなにも読めない。
その言葉攻めも、今のアイクには届かないようだった。スネークが見下ろすその下で、アイクはまだ辛そうだ。言葉を聞く余裕も、返す余裕もないと見える。

マルスもその様子を察したのか、ただ肩をすくめてみせた。そうして、ご機嫌ににこにこ笑いながら軽く腰を揺する。スネークが見ている中、マルスはゆるゆる動き始めた。





生々しい。
目に毒なほど生々しい光景だった。

男同士で繋がった部分では、ずぷずぷ男のモノが出し入れされている。それを見るだけなら男女の性交とも変わらないが、これは紛れもなく男×男。思い知らすように、揺すられるたびにぷるぷる揺れる陰茎が目に入ってくる。

入れている男は華奢な美人で、その女のようなお綺麗な顔は紅潮して官能に歪んでいた。
しどけなく開いた口から、「ぁ、ぁ、」と喘ぎが漏れている。ぞっとするほどの艶気が漏れ出ている。

入れられている男は、入れている男よりよっぽど精悍な顔をぐっと歪めていた。
その表情はまだ苦痛の色が濃い。それでも、突っ込まれて揺すられる体はほんのり赤く染まっていて、筋肉のついた野郎の体だってのに、どうしたものか、ひどくそそられる。

この生々しすぎる男同志のアレソレを、スネークはじっくり観察してしまっていた。
しかもなんだ、まったく予想外なことに、ものすごく興奮を煽られている。
ノーマルなはずの自分の性癖を疑ってしまうくらい、スネークは煽られていた。



スネークの葛藤をよそに、マルスは好き勝手に動いている。アイクの腰を抱えて、より深くまで。
アイクに締め付けられている中心が、ものすごい快感を伝えてくる。腰から痺れが全身に回るようだ。
「ああっ」とマルスはたまらず喘ぐ。だってとても気持ちが良いんだ。

だが、一つ不満がある。

なにかといえば組み敷いて貫いているその相手。アイクの態度。
さっきからずっと、苦痛を堪える歪み顔だ。

それはそれで確かにマルスの中のサディズムが満たされるが、マルスが望んでいるのはこればかりではないのだ。
(だって僕ばっかり喘いで、不公平じゃないかそれって)
アイクは気持ちよさそうな顔もしなければ喘ぎの一つも漏らさない。噛み千切らんばかりに唇を噛み締めて、じんわり血がにじんでいる。

(あーあ、痛そう)
我慢せずに喘げばいいのだ。声を出さなくとも、アイクの中心、ぷるぷる揺れているソレは、確かに刺激に反応して持ち上がっているのだから、隠さなくとも気持ちイイのはバレバレなのだ。
(僕はもうわかってるんだよ。アイクのイイのはここでしょ?)
ぐぷん、と意図的にある場所を突くと、アイクの体が大きく跳ねる。口が開きかけて、でも声を出す手前で留まった。

あくまでも声を出さないつもり?
マルスはふん、と笑うと、アイクの反応するその場所を、何度も何度も突いてやる。内股の筋肉が強張って、揺さぶられるまま揺れていたアイクの中心が、ぴくんと震えた。感じてる。

前立腺を何度も刺激されては、それが男だろうが女だろうが、気持ちよくなるようになってるのだ。マルスはそれを知っていた。けれど、そんなこと想像もしないアイクは今、きっと自分の体が熱くて熱くてわけがわからないことになってるだろう。考えるだけで目尻が下がって口の端が歪む。王子らしからぬ品のない笑みだったが、今のマルスは自分の顔よりアイクの態度のほうをよっぽど気にしていた。

ねえアイク熱いでしょう気持ちいいでしょう。僕に奥までぐちゃぐちゃされてなにがなんだかわけがわかんなくなってきたでしょう。
そうして気持ち良くなって熱くなってどうしようもなくなって混乱し尽くしたら、声を出してしまえばいい。

「我慢しないで、ね?」
「ぅ、ぅぅう・・・っっ!」
アイクは快感を否定するように首を振っている。けど、マルスの目は誤魔化せない。

アイクの顔はただ苦痛に歪んでいただけのさっきまでとは違って、眉が八の字型に下がっているし、口端も震えて、今に開きかねない。
「気持ちイイんだね、アイク。さあ、声を出して」
「ぐ、ぅ、ぁっ・・・!も、やめ、やめろ、マルスっ、マルスっ・・・」
「うん、いい調子。じゃあ、喘いで見せてね」

マルスは一度、収まっている自身を抜いて、すぐに勢いよく突きいれる。
ぐちゃぐちゃに蕩けたアイクのそこは、ぬるんと滞りなくマルスを奥まで受け入れた。



「・・・ぁあっ!」
ついにアイクが声を上げた。マルスは満足げに口の端を上げている。普段見る爽やかな王子の顔じゃない。マルスは確かにオトコの顔をしていた。

「イイ声・・・」
うっとり呟いたマルスは、そりゃあもう男らしい顔をして、アイクの両足を肩に担ぎあげると貪る勢いで蹂躙を始める。アイクはもう声も抑えられない。たぶん今ので理性が完全に断ち切れたのだろう。ひっきりなしに上がる喘ぎがそれを雄弁に物語っている。

「はあっ、あっ、あっ、ああっ」
マルスの動きに合わせて声が出される。それがまた鼻にかかってはいるものの紛れもないアイクの声で、これもまた予想以上にスネークを煽った。生唾を飲み込む。
さっきから見せつけられるばかりで、正直、股間が痛い。

スネークはゆっくり抑えつけていたアイクの腕を離す。抵抗はなかった。たぶん、もうそんなこと考える余裕も今のアイクにはないはずだ。
空いた両手で、前を緩める。スネークのそこは、もうさんざんに煽られてすでに張りつめていた。

これをどうするかって、決まってる。
「アイク、舐めてくれ」
「んぐっ」
アイクの顎を掴んで、無理やり口を開けさせ、突っ込む。歯を立てられたら溜まったもんじゃないから、顎は固定したまま。喉の奥までぐいっと押しつける。

苦しさに喘ぐアイクは、何が起こったのかわからない様子で、涙で潤んだ青目をスネークに向けている。だからその顔が、その目がソソるんだと言ってやろうか。

ふと、マルスと目が合った。嫌みの一つでも言われるかと身構えたが、マルスはただしたり顔で笑っただけだった。最初からスネークを引きずりこむつもりだったのかもしれない。
タチの悪い酔っ払いめ、と胸中で罵るが、スネーク自身たちの悪い酔っ払いだったから、声には出さないでおく。

アイクの舌は、まだ舐める素振りを見せなかった。もどかしさに、スネークは何度か腰を動かして、喉の奥まで突きいれる。
「ぅ、グ、っん゛ん゛、」
イマラチオも悪くない。悪くないが、スネークはアイクに自分のモノを舐めさせたい。無理やり突っ込んで舌にこすりつけるのと、アイク自身が舌を動かして舐めるのと、意味は大いに異なってくる。

「アイク、苦しいか?」
労わるように頭を撫でれば、アイクは弱々しい目を上目に向けて、必死に頭をコクコク動かすのだ。口に銜えているスネークのものを噛まないよう、強く上下しないように。

なんていじらしいアイク。不覚にも愛おしいとスネークに思わせるほどにアイクの仕草はキた。
「よしよし。じゃあ自分から舐めるんだ。出来るな?」
「んぅ・・・」
返事のつもりか、不明瞭な声をもらして、アイクはおずおずと舌を動かし始めた。ぬるっとしたものが確かにそこを舐めている。直接的な快感と、支配した悦楽が充満する。もうこれだけでイってしまいそうだ。


スネークのほの暗い愉悦に満ちた顔と、男の性器に舌を這わせるアイクの蕩けた顔。それを眺めて、マルスは笑う。

堕ちた。二人とも快楽に堕ちた。

アイクにいたってはもう完全にまともな思考が溶けたらしく、マルスの動きに合わせて拙く腰を振っている。初めてでこれって、結構素質あるんじゃないの?心の中でだけアイクを揶揄る。あのアイクがこんな可愛げを見せるとは思わなかった。きゅうっと締め付ける内壁に満足する。
(やっぱり、一人で楽しむよりみんなで楽しみたいよね、そのほうが気持ちいいし)

だから君も混ざってくれると嬉しいな、僕は。
「ねえ、リンク?」

マルスの呼びかけは、いまだに必死に耳を塞いでうつむくリンクに向けられる。
見えても聞こえてもいないはずのリンクの体は、ぞっと背筋を走った悪寒に大きく跳ねあがった。





もう悪夢は終わったろうか。
じっと耐え続けるリンクは、顔を上げるタイミングを計っていた。顔をあげたら馬鹿なことをしていた酔っ払いはみんな寝こけていて、明日の朝にはすべての記憶をなくしているといいのに。
そうすればリンクだって全部忘れたフリをして、マルスを見てもアイクを見ても平常を保てるのに。
だがそんなのは所詮はリンクの理想。現実はもっと生々しい。
そっと目だけで様子を窺って、リンクはそれを思い知るのだ。

(おいおいおいおいおいおいっ・・・・・)

とっさに叫んでしまいそうになった。だって飛び込んできた光景がまたとんでもないことになっていた。
酒を片手に傍観していただけだったはずのスネークが、アイクの口に、口にっ、その、アレを、つっこんでいて!マルスが、マルスのその、言うならばアレが、アイクの・・・・・っそれ以上考えるのをリンクはやめた。考えるな、考えたら駄目だ。

そんなの痛いだろうに、アイクの顔は苦痛に染まっていなかった。スネークのアレを口に頬張って、いつもはキリッとしている眦を濡らして、心なしかうっとりさせているように見える。
ぞっとした。あのアイクが、あのむっつり顔がデフォルトのアイクが、あんな顔して果ては涙までこぼしている。

腕が震えて、力が入らない。完全に塞ぎ切れていなかった音がさらに耳に飛び込んできて、リンクは本当に泣いてしまうんじゃないかと思った。
かすれて少し上ずった低音。信じたくないけど、アイクの声に聞こえる。「んぁ」なんて意味のない音の合間に、荒い呼吸と生々しい水音。
気持ち悪い、ああ気持ち悪い。
リンクはうつむいてずっとそればかりを考えていた。男を犯して悦ぶマルスとスネーク。男に犯されて悦ぶアイク。こんなの歪んでるし間違ってる。気持ち悪い。

「リンク」
「っ」

呼ぶ声とともに、何かが必死に耳を抑える両手に触れた。何か、というか、この感触は、誰かの手。合わせて名を呼んだ声が誰のものかを考えれば、誰の手が触れているかは一目せずとも瞭然。

恐る恐る顔を上げたリンクが見たのは、ふんわりうっとり、慈しむようなマルスの笑顔。

「マルス・・・・・」
「リンク、いつまでそうして見て見ぬフリをしているの?」
「気持ち悪いんだよ・・・お前ら・・・」
「気持ち悪い?気持ち悪いんだ?」

正直に、頭の中で反芻していたことを出してしまった。ハッとしたが、マルスに気分を害した様子はない。
それどころか不気味に笑って、腕を伸ばす。あらぬところ、正確に言えば、リンクの下肢、その中心に。
「こんなにしてるのにぃ?」
「っっ!っ!っの、酔っ払い・・・!!」
慌ててマルスの手を振り払うが、マルスはくすくす笑うだけで手を離そうとはしない。それどころかリンクを煽るようにするりと手を動かすもんだから、リンクは下肢から湧いた痛いほどの性感に泣きそうになる。
本当にタチの悪い酔っ払いだ。アイクをあんなにしておいて、それでも飽き足らずオレにまで手を出すなんて、信じられない!
「へ、変態・・・!」
「ふふ、僕のこと言ってるの?やだなぁ、僕はただみんな一緒に気持ちよくなりたいだけ」
「よっぽど変態だっ。お、お前、いつもはそんなこと言わないのに!」
「そりゃあ、素面じゃ言わないよぉこんなこと」
へらへら上機嫌に笑っているマルスは綺麗な顔と相まってちょっと可愛いけれど、リンクは騙されない。
だってマルスはいまだにリンクの大事なトコに手を添えたままで、しかも動かすのをやめていない。
「ぅ、うう・・・、いい加減っ手ぇっ離せよっ」
「気持ちよくない?」
小首を傾げて聞くな、と叫んでやりたい。そりゃあ、リンクも男だし、たとえ男の手だとしてもぞくぞく感じてしまうのが生理反応というものだ。
リンクの反応に気を良くしながら、マルスはまたにっこり笑う。その笑みに、リンクはぞっとした。
きっと明日から、マルスの笑顔を正面から見れなくなるに違いない。
だって、マルスが笑うと、ろくなことが起きないのだ。
「もっと気持ちよくなるよ」
「いいっ、いらないっ!」
「遠慮しなくてもいいのに、リンクったら」
遠慮じゃない。が、リンクはもう抗議の声を出さなかった。なにを言ってもきっと通じないし、マルスの手淫の容赦のなさに声を上げる余裕もない。
マルスは顔を上げる。そこにいるのは快感に溺れたスネークとアイク。リンクに構ってちょっと目を離した隙に背面座位だなんて、やるじゃない、二人とも。
激しく突き上げ、突き上げられながら、濃厚なキスをしているご両人。アイクのうっとりした顔ったらない。マルスからしたらとても面白くない。
「アイク」
呼びかけに、アイクの目がとろりと向けられた。スネークの少し尖った視線も一緒。マルスはそれに気をよくしながらアイクを手招く。
リンクの顔が、ますます青くなった。冗談じゃない、あんなアイクは直視したくない。マルスの笑みは深いから、嫌な予感しかしない。
「おいで、アイク」
マルスは再度呼びかける。アイクが腰を浮かしかけた。当然、繋がったままのスネークは面白くない。まだ達してもいないし、こんな状態でほっぽり出されるわけにはいかない。緩慢に浮かされた腰を、モノが抜かれきる寸前でアイクの腰を掴んで引き落とす。奥まで突き入れられた刺激にアイクが「くあっ!」と声を上げる。蕩けきって上ずった声。リンクはもろに聞いてしまった。涙がにじむ。
スネークがマルスを見る。牽制するような目つき。
「あとからでもいいだろう。今、イイところなんだ」
言いながらアイクを抱きこんで、見せつけるように足を開かせる。背面座位の態勢だもんだから、アイクの前面、胸元から陰茎から繋がった秘所まで露わに晒される。アイクは善がるばかりで恥じらいもしなかった。理性はすでに溶けて久しい。
マルスが目を細める。口元がむっとしたから、少し機嫌を損ねたらしい。リンクは隣でその様子を窺う。マルスが笑うのも恐ろしいが、機嫌を損ねたさめた顔も恐ろしい。
「僕が呼んでるんだよ?」
「少し待て」
「いやだね」
ぷいっと顔をそむけたマルスに、スネークの鋭い眼光が刺さる。リンクははらはらしながらそれを見守る。アイクはただ喘ぐだけ。
マルスは高飛車な様子で顎を上げた。
「じゃあそのままでもいいや。アイクを連れてきてよ」
折れる様子のないマルスを見やって、スネークはあからさまにため息をついてみせた。それから、アイクの膝の下に手を入れて、ふぅー、と深く深呼吸。
アイクが胡乱げにスネークを振り返り、リンクは不安げに二人を見る。まさか、まさか。
「ッッあああーーーーー!!」
盛大に声が上がった。アイクが上半身を反り返す。原因は、見て明らかだ。
アイクと繋がったまま、スネークが立ち上がったのだ。見るも哀れな光景だった。幼児が用をたすために抱えられているような、そんな恰好をアイクはさせられているのだ。素面で思い出したら死にたくなるだろう。リンクなら耐え切れない。願わくばアイクがこの記憶を綺麗に覚えていませんよう。
こんな場面においてまで人のいいリンクは、アイクの今後を気遣っている。現実に迫る危機から目を逸らしているといってもいい。
スネークが歩いてくる。歩くたびに震動が刺激になってアイクが「あ、あ、」と声を上げる。弱々しく泣くアイクに、スネークも悪い気はしない。
そこそこ広いとはいえ、一つの部屋に収まっていたのだから、マルスたちとの距離は長くはない。5歩分の距離だ。まったくもって遠くはない。
わざわざ持ちあげる必要はあったのか?
とっさにリンクの脳裏に疑問はよぎったが、野暮なことは聞くことなかれ。男のロマンだ。というか、単にスネークがやりたかっただけだった。
スネークが膝をついてアイクを下ろす。アイクにはもう力が残っていなかった。くたりと上半身を床に倒してしまう。下肢は繋がったままだ。スネークはアイクの腰を持ち上げて、尻だけを突き出すような姿勢を取らせる。
まだまだスネークは満足していなかった。達してもいないから当然抜くつもりもない。
マルスが呆れた視線を送る。
「噂には聞いてたけど、君って本当に性欲を持て余してるんだね」
どんな噂か、追及したいことはあったが、スネークは返答しなかった。この際口を開いてマルスの絡み癖が降りかかるのは御免だった。それより、アイクの中を味わうのに集中したほうがよっぽど有意義だ。
黙っているスネークにマルスはそれ以上つっかかることはしなかった。それより、陶酔しきった声で喘ぐアイクと、信じられないものを見るような目をしてアイクとスネークを見ているリンクを構うほうが優先度が高い。
「アイク。君、今、リンクにすっごい見られてるよ?」
マルスがアイクの耳元に囁くと、アイクは頭を床にくっつけたまま、緩慢にリンクを見上げる。
視線があった。
ひ、と息を詰めたのはリンクだ。涙に濡れて蕩けきった青目が、上目に見上げてくる。真っ赤な頬に、白い粘液をつけたその顔で、アイクが見上げてくる。ぼんやりと虚ろな目にぞっとした。誰だろう、これは。
いつもキリリとしていたアイクの目ではない。
パン、と肌のぶつかる音をたてて、アイクの体が揺れた。見上げる目が、表情が歪み、開きっぱなしの口から声が漏れる。
「んあっ、」
その声は間近でもろにリンクの耳に飛び込んだ。男が出していい声じゃない。それも、あんなストイックなアイクならなおさら!
「うあっ!」
今声を上げたのはアイクではなくリンクだった。原因は痛いくらい張りつめた下肢の中心。懲りずに、マルスの手が触れたのだ。しかも勝手に衣服をずらして、中を暴こうとしている。
「やめろっ・・・!」
「やめろ、なんて言って、本気じゃないでしょ?手に力が入ってないよ?」
にやにや笑うマルスに言い返すことさえできない。リンクの手は快楽と恐怖でガクガク震えて、マルスの言うとおり力が入らない状態だ。
抵抗らしい抵抗もできぬまま、マルスは容赦なくリンクの下肢を暴いた。あんまりな事態にもはや声さえ出ない。晒されたそこに不躾な視線が集中する。羞恥というか屈辱というか、とっさに言い表せない感情でリンクは胸いっぱいだ。
「ふふ・・・、中の上」
マルスがにやにやしながら囁いた評価に、ものすごくイラッとしながら、それでもリンクの唖然呆然は収拾つかない。この事態のあまりのショッキングさに脳がついていけないのだ。
「アイクぅ」
そういうするうちに、マルスが鼻にかかったあんまい声を出す。蕩けきった腰砕けボイスに呼ばれたアイクは、うっとり顔を上げた。側頭部がずきずき痛むほどのいやな予感。ここまでくるとリンクも諦観に近い気持ちで目を閉じる。
「リンクの。くわえてあげなよ」
いっそ死刑宣告だった。





アイクは普段の傲岸不遜な態度がどこへいったものやら、気味が悪いほど従順で、
まるでマルスの言葉に操られるかのようにゆっくりリンクの下肢へ顔を近づけて、
やめてくれ、と頭の中で何度も必死に繰り返したリンクの祈りは、当然叶うはずもなく、
マルスの笑い声とスネークの吐息とアイクのくぐもった声が重なった瞬間、リンクを現実を見るのを放棄した。





暗転。