※このページは、キャラの女体化を激しく含みます。




にょたいか1
僕はこんなしかめっつらのアイクを初めて見る。でもそれも仕方ないとも思う。だって今の僕の姿を見たら、誰だってそんな渋面をつくるってもんだし。
「・・・あんた、」
「なぁに」
「イイ女だな」
「うん、複雑」
さんざん言葉に悩んで出てきたのがそれって、どうなの。
それでもアイクはやっと言いたいことを言えたようで、満足気味にふんと頷いて腕を組んだ。


「アイクさぁ、」
「なんだ」
「どう?僕のこのナイスプロポーション」
「ぷろぽーしょん?」
胸を突き出す感じであはーんなポーズをとってみたけど、空回りだ。アイクは横文字に弱い。どのくらい弱いかって、僕の技名にいちいち首を傾げるくらいには。彼にわかる僕の技といえばカウンターくらいだ。
気を取り直して、僕は身を乗り出した。
我ながら形がよい上に、小さくもなく大きすぎるほどでもない利口な胸を押し付けるようにして、アイクに密着する。
「ねえ」
「なんだ」
「正直、僕にこうされて興奮しない?」
実験感覚だ。女性に淡白なアイクが、はたして反応するか否か。これで反応しなかったらホモセクシャルは確実。だって自慢じゃないけれど今の僕の体ってばそうとうのナイスバディ(笑)だし、フェロモンだってむんむん出てるはず。
ちょっとした悪女気分で、僕は上目にアイクを覗き込んで軽く小首をかしげる。
普通の男ならこれで悩殺だと思うんだけど。
けれどアイクは、鼻息を荒くしなかったし、困ったように眉を寄せてため息をついた。なに、その反応。ちょっとムッとしたりして。
「あんたが俺に何を望んでるんだか知らんが・・・、俺も男だから、興奮はする」
「ホントに?ガバーって襲い掛かったりしないの?」
「してほしいのか?」
聞かれて、うーんと首を傾げる。そういえば僕とアイクの関係は恋人同士だけど、意外に思われがちだがそういう行為で上になるのは僕だ。何回か経験済みだけど、やっぱり、一度もアイクが上になったことはない。
でも今の状態だと、女の体でアイクに押し倒されたら、僕が受け入れ側になるのは必須。
ちょっと嫌かも。
今まで、見下ろしてイイ顔で啼かせてきたアイクに、逆に僕が啼かされるのは、複雑な心境だ。
やっぱり、僕はアイクをいじめたいし可愛がりたいし愛したいし、いじめられたいわけでもなく可愛がられたいわけでもなく、愛されたいといえば愛されてるけど行為で上に乗られるのはやっぱり嫌なのだ。
「嫌かも」
「だろう?あんた後先考えたほうがいい」
呆れたように言われたが、釈然としない。それってアイクだけには言われたくないことだ。
むっとして、考えて、僕はやっぱり、アイクに体を寄せた。「おい」と声を上げたって、聞かないから。
「僕は襲われるのは嫌だけど、この体でエッチなことはしたいかな」
「なに考えてんだ、あんた」
ちょうどよく寝台にアイクを押し倒した形で、僕は上から彼を覗き込む。
見慣れない僕の美貌に、アイクが息を呑んだのを見た。
「でもさ、今の僕は女で、アレもついてないけど、君を襲うくらいできると思うんだよね」
「は、ぁ・・・?」
「女×男もありだよね。うん。全然アリ。ちょうどいいから、この機会に玩具を試すのも楽しそうだし」
「おも、ちゃ・・・?ちょっと待てマルス。落ち着け」
「落ち着いてるよ?でね、アイク。お願いなんだけど、反抗しないでほしいな」
にっこり笑って、僕は自分のベルトを抜いて、アイクの腕をまとめて拘束する。だって、今のか弱い僕じゃあ、それでなくとも力の強いアイクに抵抗されたら、どうしようもないじゃない?
不穏な空気を感じたからか、アイクは拘束されまいと最初は腕を動かしたけど、おもむろに彼の耳に口を近づけて、ふぅっと息を吹き込んでやるだけで、アイクはびくんと肩を跳ねさせて固まった。その間に、しっかり腕を拘束させてもらう。
そうして、苦々しげに顔をしかめたアイクを見下ろして、僕は笑う。
想像してみよう。押し倒されて、成す術もなく美女に犯されるアイク。
なんか、すごい背徳を感じる。僕は恍惚めいた笑みを浮かべながら、ベッドの下から使おう使おうと思って隠しておいた玩具を取り出した。卑猥な形をしたソレを見て、アイクの顔が青ざめる。
これさえあれば、僕にアレがついてなくたって、アイクを存分に満足させられるだろう?

「じゃあ始めよっか」
「マルス、あんた、なにをする気なんだ」
「おおむね、君が考えてることで合ってると思うよ?」

楽しもう?
なんて小首をかしげて口付ける。
にょたいか、だからって、僕が上である事実は変わらないのだ。



そしてこのあと王子による凌辱が始まるわけですね。
にょたいか2
どうにもならぬ事故だった。それだけは弁解しておこう。



事の始まりは、アイクを誘って、二人でトレーニングしたところから。
僕と彼は剣主体の戦法で、スタイルは違うものの戦いやすいし勉強になる。
なにより僕は、剣同士がぶつかって高い音を立てるのが好きだ。気が高ぶる。今だってアイクのラグネルと僕のファルシオンが金属音を響かせた。キィン。やっぱり気が高ぶる。
力負けするのは知っているから、すばやく剣を引いて、勢いのままに刃を返して斬り上げる。

微かな手ごたえと、布を裂く音と、小さく息を呑んだアイクと、思わず手を止めて、目を見開く、僕。

「・・・・・アイ、ク、きみ、それ・・・は?」
「?」
「?、じゃないでしょっ。君が、まさか、そんな。女性だったなんて!!」
なんてことだ!アイクの胸元には、確かに膨らんでいる、ち、乳房が、覗いているではないか!胸当てのない右方の服布を、僕は斬り裂いてしまったのだ!
ハッとして目を逸らす。いかにアイクとはいえ、彼は、いや彼女は、慈しむべき女性だ。男の僕が彼女の乳を凝視するなんてことはあってはならない。断じて!
僕は王子だし、その前に騎士だ。紳士であり、誠実でなければならない。だから今すぐにでも、脳裏に焼きついているアイクの小振りながらもぷるりと揺れた初々しい乳房を、忘れなければならないのだ!!

それなのに!
忘れようとすればするほど、先の光景が浮かび上がってくる。脳裏で女性を辱めるなんて、騎士道、王子道に反するではないか!

紳士にあるまじき脳内に活を入れても、やっぱりリピートされる乳房。アア、僕は獣(ケダモノ)だ!不純!不潔!僕の馬鹿!
「・・・おい、マルス?」
「あああああああ・・・・・」
項垂れる僕を、よくよく聞いてみれば声の質も女性のものらしい声で、アイクが呼ぶ。
ああ、やっぱりアイクは女性なのだ。淑女であったのだ。何があって自身を男を偽っていたのか、そんな深いところは詮索するまい。だって僕は紳士だから。
促されて顔を上げれば、現金なもので僕の目はどうしても晒された胸にいく。弁解できない。いや、それもしょうがないじゃないか。僕だって男だ。
その腕で胸を隠す素振りも見せない彼女の無防備さもこの際問題だ。アイクは僕の顔を覗き込んでいる。

こうなっては仕方がない。

「わかったよ、アイク。君の恥ずかしいところを見てしまった責任は取る。幸せにするよ・・・」
「はあ?」
ぎゅ、と手を握れば、アイクは待て待て、と顔をしかめて、手を振り払った。
「アンタ、何を勘違いしてるんだ」
「勘違い?」
「俺は男だ」
「もう自分を偽らなくていいんだよ、アイク」
「偽ってない!」
本気らしい剣幕に、僕はふと考えて、閃いた。
「そうか、君は男として育てられてきたんだね!でも、言い辛いけど、君は女の子なんだよ・・・」
「いいか、マルス。あんたは混乱してるんだ。目を覚ませ。俺が女であってたまるか」
「僕が混乱?」
「してるだろ?だいたい、トレーニング前に一緒に小便しただろうが」
しかも並んで。と言われてみれば、アッそれもそうだった。あの時アイクは確かに男だった。いや、どこを見てそう断言するわけでもないけど。

じゃあ、今の彼、いや、彼女、いや、アイクは、どういうことになってるんだ?

否が応でも目に入る小振りな胸の膨らみを睨んで、思い当たる。
「後天的に女性になる体質だったのかい?」
「そんな馬鹿な」
完全に可能性がないわけじゃないかもしれないけど、いくらなんでも変化が急すぎる。
「じゃあいったい、なんなのさ」
「・・・・・」
アイクは黙って俯いて、真剣に考えているのかと思いきや。それもすぐに飽きたようで、隠そうともしない胸に手を当てて、ふにふにと弄び始めた。白い胸が柔らかそうに揺れて零れるのがまた卑猥で・・・・・、慌てて目を逸らす。
「ちょっとアイク・・・!もっと自覚を持ってよ!」
「?」
分かってない様子で片眉を上げたアイクは、気付かぬうちに女性らしい丸みを帯びていた顔で、僕を無垢に見返してくる。いつの間にか精悍だった体つきも僕より華奢さを増しているし、案外肌の白い乳房は、その頂の仄かな赤らみを眩しく見せつけてくる。

女性だ。
目つきは鋭いし、愛想のかけらもない顔だが、確かに今のアイクは女性だった。

膨らんだ胸の違和感が気になるのか、アイクは尚もふにふにやっている。柔らかそう。・・・・・不味い。ちょっとだけ前かがみになった情けない僕の状態には気付かず、アイクは、「あ」と声を上げた。
「もしかして、さっきのか?」
「・・・さっきの?」
「チンクルが」
「あ」

確かに、今さっき。
アシストフィギュアのカプセルが、珍妙なおじさん妖精を召喚したのを覚えている。
うわ、と案外鬱陶しいことばかりしてくるお茶目な(自称)妖精さんに顔をしかめたけど、僕らの予想に反して、彼はアイテムを出すでもなく“くるりンパッ”して消えたのだ。なんだったんだ?、と二人で首を捻ったことは懐かしくない。

でもまさか。

「あれが原因だっていうの?」
「・・・トレーニング前の俺は確かに男だったんだ。トレーニング中の心当たりと言えばあれしかない」
心底苦々しい顔でアイクは言って、僕を覗き込んだ。
「・・・あんたは、大丈夫か?」
「えっ、あっ。僕は大丈夫!男のままだよ!」
アイクの顔が間近に迫る。これ以上進めば口と口がくっつく距離だ。小さな唇に視線が固定されながらも、僕はあたふたしながらやっと答えた。彼は、ろくに確かめることもしない僕に不審そうに眉をひそめると、おもむろに僕の体に手を伸ばす。
「ヒィッ!?」
その手が伸びた先が問題で、僕は思わず引き攣った悲鳴をあげてしまった。
だってだって。突然、鎧の隙間にするりと手を入れられて、胸を撫でられたのだ。不意打ちなだけにそりゃあ悲鳴も引き攣る。それをやってのけたアイクはただ本当に僕が大丈夫なのかを確認したいだけなんだろうけど、僕としてはちょっと、ホントにもうちょっとだけでいいから自覚してほしい。

今の君は女で、僕は男なのだ。

僕は上擦りそうになる声をなんとか抑えて、そっとアイクの手を胸元から外した。
「・・・だから、ね。僕は大丈夫だって」
「・・・・・」
優しく諭してみるけど、アイクは首を傾げるだけで、なおもしげしげと胡乱げに僕を見てくる。今の君みたいに胸は膨らんでなかったはずだ。なのに君は、まだ納得してくれないのか。
溜息をつきそうになったけど、それは叶うことなく、代わりに口をついて出たのは、今度こそ声にならない悲鳴だった。

「ッッッ――!?」
「・・・本当に大丈夫みたいだな」

・・・・・口をパクパク言わせて、硬直してしまった。今の僕の顔は真っ赤になっているに違いない、きっと。
だってアイク、それはひどい。確かに性別を確認するにはそれが一番効果的だろうけど。
だからって触らなくとも。いや、どこを、とは恥ずかしくて言わないけれど。あえて言うなら男の象徴っていうか。うん、恥ずかしい。

だいたい、僕が大丈夫って言ったら大丈夫なのだ。自分の体のことだ、確認しなくてもわかる。僕のソコは、無防備に晒されているアイクの小さな胸に反応して、緩く、けれど正常に、反応していたのだから。
さすがに今の女体アイクにそれを訴えたりはしないけど。恥ずかしい。

露骨に手で触れられたソコは、僕が妙にぎくしゃくしてしまうくらいのことになっている。確実に僕の状態に気付いただろうアイクは、それでもマイペースにこくこく頷いている。顔は神妙で、ようやっと納得がいったのだろう。
ああ、やっと理解してくれたようで何よりだよ・・・。

「なんで俺だけ女にならなきゃいけないんだ」
「・・・さあね。・・・・・あ、のさぁアイク」
「なんだ」
「いい加減、胸、隠してくれない?」
「構わんだろう。別に女ってわけでもなし」
「女でしょ、今の君は!」
「心は男だ!」

胸を張るな、胸を!
だから!もう少しだけでいいから自覚してってば!

強調される小さめの胸のふくらみに、必死に情欲を押さえつける。ちなみに僕は女性は胸の大きさじゃないと思ってる。貧乳も、悪くないよね・・・。
(ってダメだ僕はこのままじゃ!人として男として大切な何かを失ってしまう気がする・・・!)
自分の思考に慄いて、頭を抱えた。

「・・・大丈夫か?」
僕があんまりにも悲痛な様子だったからか。アイクは彼にしては殊勝な様子で僕を覗き込んでくる。僕は屈んでいてアイクも中腰になって、そのアングルがまた、なんともいえず、絶妙で。繊細な顔と華奢な手と小さな乳房と、極めつけに心なしかイイ香りが漂ってくる。

ああ、女体の神秘。

白く眩しい肌に、僕の頭の何処か、どこといっても多分それは理性の線とか守るべき紳士ラインとか、そんなの。が、ついにぷっつり切れた音を聞いた。



そしてこのあと王子による凌辱が始まるわけですね。
でも正直にょたいくはきょぬーだと思ってる。あと王子は別に騎士じゃないよネってあとから気付いたごめんなさい^q^